このフレーズのルーツをたどると、匿名掲示板「5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)」のプロ野球実況コミュニティであるなんでも実況J(通称・なんJ)に行き着きます。なんJでは独特の文末表現やスラングが多数生み出されてきましたが、その代表格が「クレメンス」でした。
語源となったのは、サイ・ヤング賞を歴代最多の7度受賞した伝説的なメジャーリーガー、ロジャー・クレメンス(Roger Clemens)投手です。日本語の「〜してくれ」の響きが「クレメンス」に酷似していたことから、ダジャレ感覚で「教えてクレメンス」「助けてクレメンス」のように語尾を置き換える文化が誕生しました。
なんJでは他にも、読売ジャイアンツに所属していたスコット・マシソン投手に由来する「マシソンじゃねーか」や、元オリックス・バファローズの山崎勝己選手(登録名・勝己=ユッキ)にちなんだ「サンキューユッキ」など、実在のプロ野球選手の名前を織り交ぜた言葉遊びが多数定着しました。「クレメンス」もそうした野球実況発祥のネットミームの一つとして生まれ、時代を経て広く拡散していった経緯があります。