かぎ針編み作品のほぼすべては、わずか数種類の「基本の編み目」の組み合わせで成り立っています。それぞれの編み目が持つ役割と、編み図を読む上で不可欠なかぎ針編み 記号図の見方およびかぎ針編み 立ち上がり 目数の関係性を押さえましょう。
すべての土台となるのがくさり編み 引き抜き編みです。くさり編み(記号:○または楕円)は編み始めの「作り目」や、編み目同士をつなぐ空間作りに使われます。一方の引き抜き編み(記号:●または黒い楕円)は、段の終わりをきれいに閉じたり、編み地の端を補強して厚みを抑えたりする際に欠かせない技法です。
布地を形成する主役となるのが、細編み(こまあみ)・中長編み・長編み・長々編みという高さの異なるステッチです。編み地の用途に応じて、以下の特徴を踏まえて選びます。
- 細編み(記号:× または +):立ち上がり目数はくさり1目(目数には数えないのが通例)。目がぎっしりと詰まり、型崩れしにくく頑丈な編み地になります。あみぐるみやポーチ、バッグの底面などに最適です。
- 中長編み(記号:T):立ち上がり目数はくさり2目(目数として数える場合が多い)。細編みより柔らかく、長編みよりもしっかりとした適度な厚みと弾力性を備えています。
- 長編み(記号:Tに斜線1本):立ち上がり目数はくさり3目(1目として数える)。編み進むスピードが速く、適度なドレープ感(しなやかさ)が出るため、マフラーやブランケット、ウェア類に幅広く採用されます。
- 長々編み(記号:Tに斜線2本):立ち上がり目数はくさり4目。針に糸を2回巻いてから編み入れる技法で、透け感のある軽やかなレース調の編み地に仕上がります。
初心者が特につまずきやすい中長編み 長々編み コツとして、針にかける糸の引き出し高さを均一に保つ意識が挙げられます。特に中長編みは一度に3本のループを一気に引き抜くため、糸を引き出す高さが足りないと編み目が詰まり、編み地全体が不揃いに歪む原因になります。針をしっかり水平に持ち上げ、立ち上がりと同じ高さをキープするのが美しく仕上げる秘訣です。