最上階である12階に位置する「コスモプラネタリウム渋谷」は、この施設の象徴的な存在だ。2026年現在、光学式投影機と超高精細8Kデジタル全天周システムの融合により、満天の星空は現実と見紛うほどのリアルな質感と深みを獲得している。
特筆すべきは、テクノロジーの進化に頼り切るのではなく、個性的で知識豊富な解説員による「生の語り」に重点を置き続けている点だ。AIによる自動音声ガイドが主流となりつつある時代だからこそ、解説員がその日の観客の空気感や季節の移ろいに合わせて紡ぐ言葉には、一期一会の温もりがある。リクライニングシートに身をゆだね、漆黒のドームに広がる銀河を見上げる体験は、デジタル疲労を抱えた現代人の心身を解きほぐす極上のリフレッシュタイムとなっている。