人口減少に悩む地方都市が巨大災害に見舞われた際、どこまで以前の形を維持し、どこをコンパクトに再編すべきなのか。この極めて難解なテーマに対し、現地では本音の議論が重ねられてきた。インフラ維持コストの膨張を防ぐため、集落の集約を進める判断は苦渋を伴うが、持続可能な未来を見据えた必然の選択でもある。
「以前と同じ状態に戻すことだけが復興ではない」。この現場で得られた知見と教訓は、今後数十年で全国の地方自治体が必ず直面する問題への「解答例」となるはずだ。試行錯誤を繰り返しながら未来へ挑む姿は、日本全体の地域再生に対する大きな問いかけとなっている。