スマートフォンの画面をスクロールして食べログの星の数やRettyの人気店マークを眺めるだけでは、新大久保の本当の旨い店には辿り着けない。大手レビューサイトで3.5以上のスコアを獲得している有名店が必ずしも最安・最高とは限らないのが、この街の奥深いところだ。
現地を何日も歩き回って見えてきたのは、ネット上では目立たない雑居ビルの2階や路地の突き当たりにある店の実力だ。看板がハングル表記メインで、一見すると入りづらい佇まいの店ほど、本場のオモニ(お母さん)が作る純豆腐チゲやソルロンタンが700〜800円台で提供されていたりする。現地に暮らす韓国人留学生や近隣のショップ店員が日常的に通う店に、ハズレはない。
「写真映え」を前面に押し出した観光客向けカフェとは一線を画す、無骨で飾らない大衆食堂。ネットの口コミ評価に惑わされず、店先に漂う出汁の匂いと店内の客層を自分の目で確かめることこそが、隠れた名店に出会う最短ルートだ。