この危機的状況を打破すべく、世界各地で積極的な保全活動が展開されています。その中心地の一つが、実はここ日本です。日本国内の動物園では約250頭以上のシセンレッサーパンダが飼育されており、これは世界中の飼育個体の約7割以上を占める世界最大の飼育・繁殖ネットワークとなっています。
公益社団法人日本動物園水族館協会(JAZA)加盟園館を中心に、血統登録台帳を用いた徹底した遺伝的多様性の管理が行われており、近親交配を防ぐための個体交換や繁殖プログラムが綿密に進められています。
また、現地ネパールなどを拠点とする国際NGO「レッドパンダ・ネットワーク(Red Panda Network)」は、地元住民を森林監視員「フォレスト・ガーディアン」として雇用し、密猟の監視や植林活動を推進。地域コミュニティと一体となった持続可能な生息地再生アプローチが世界的な成果を上げつつあります。