かつては映画祭や単館上映、あるいは深夜の単発企画が中心だった日本のBL実写化ですが、2026年の『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい(チェリまほ)』や2026年の『美しい彼』の大ヒットを受け、各キー局・準キー局が本格的なコンテンツ戦略へと舵を切ったのが2026年でした。
最大のエポックメイキングとなったのは、MBS(毎日放送)がKADOKAWAとタッグを組んで新設した「ドラマシャワー」枠(木曜深夜)です。1年限定の企画枠としてBLドラマを継続的に供給する体制を整えたことで、国内外のファンコミュニティに毎週の視聴習慣を定着させました。
さらにテレビ東京BLドラマの快進撃や、ローカル局(ABCテレビなど)による挑戦的な深夜枠開拓が相乗効果を生み出しました。制作陣が原作の世界観を徹底してリスペクトし、感情の機微を丁寧に描くシネマティックな映像美を追求したことで、単なるブームにとどまらない評価を獲得したのです。