バドミントン男子シングルスの世界トップシーンは、長身から打ち下ろされる時速400km超のスマッシュが飛び交う超高速化が進んでいます。その中で、奈良岡功大の身長は174cmと、世界基準で見れば決して大柄ではありません。しかし、その体格差を完全に補填しているのが独自の奈良岡功大のプレースタイルです。
彼の真骨頂は「相手が嫌がるコースへ正確無比にシャトルを配球し続ける耐久戦」にあります。驚異的なフットワークによるコートカバー力、低空での正確なレシーブ、相手の逆を突くディセプション(騙し)の技術は世界最高峰です。自ら決定打を急がず、相手が我慢しきれずにミスを犯すまでラリーを80球、90球と続ける戦術は「現代の人間防壁」とも評されます。
この緻密なコントロールを支えるのが奈良岡功大のラケットセッティングです。契約メーカーであるVICTOR(ビクター)の操作性と打球感に優れたハイエンドモデルを使用し、緻密なガットテンション管理によってミリ単位の配球精度を維持しています。道具への妥協なきこだわりが、あの針の穴を通すようなサイレントキラーのショットを生み出しています。