『ボクらの時代』の過去回を探す読者が最も陥りやすい落とし穴が、「FODに加入すれば過去の全回が網羅されている」という思い込みです。ここにはテレビ業界特有の配信権利の分厚い壁が存在します。
番組内では、出演者の幼少期や転機となった作品の映像、あるいは対談の合間に流れる楽曲が多数使用されています。これら映像の二次利用権や音楽原盤権の処理は放送回ごとに異なり、特に大手芸能事務所に所属するタレントや海外レーベルの楽曲が絡む回は、配信プラットフォームへの許諾が下りないケースが少なくありません。そのため、FODで配信されているバックナンバーは、権利クリアが完了した「セレクション配信」であり、数か月単位でラインナップが入れ替わる仕組みになっています。
また、知る人ぞ知る番組の醍醐味が「未公開トーク」の存在です。実際の収録は2時間から3時間近くに及びますが、放送枠は正味約22分程度。つまり、全体の約8割が編集でカットされています。この未公開部分には、地上波の朝番組としては少し刺激が強すぎる業界の裏話や、特定人物への赤裸々な想いが眠っています。特番時やFOD限定で配信される未公開シーンにこそ、対談の真の結実が含まれているケースが多く、熱心なファンにとっては見逃せない情報源となっています。