数年前まで、スマホの画面を見つめる若者たちは誰もが同じような「重めの前髪」と「すっきりしたサイド」の組み合わせをしていた。周囲から浮かないための同調圧力の産物。それが「量産型キノコ」の本質だった。
だが、現在のトレンドは真逆を行く。均一化された美意識に対する反発が生まれているのだ。前髪をあえてアシンメトリーに切り揃える、あるいはサイドの刈り上げ部分に大胆なアートバリカンを施す。他者と「被る」ことを嫌うZ世代後半からα世代にかけての若者たちは、かつての定番スタイルをあえて崩すことで、自らのアイデンティティを主張している。