日常的なメッセージアプリであるLINEや、トレンドが秒単位で入れ替わるX(旧Twitter)において、アヒャヒャ顔文字は新たな役割を獲得している。それは「過剰な丁寧さからの脱却」だ。
整いすぎた敬語やスタンプの応酬に息苦しさを感じる若者たちは、あえて少し古風で粗削りなテキスト表現を差し挟むことで、会話のトーンを意図的に脱力させる。張り詰めた空気を和らげ、本音を漏らすためのクッション。形式的なコミュニケーションの壁をワンタップで突破するツールとして、かつてのネットスラングが再び選ばれているという皮肉は極めて興味深い。