「しゃなりしゃなり」とは、体をしなやかに揺らし、気取った様子でゆっくりと歩くさまを表すオノマトペ(擬態語)です。一般的には、和服を着た女性が裾を乱さないよう腰を軽くひねりながら歩く優美な姿を形容する際に用いられてきました。
辞書的な定義においては、単に「ゆっくり歩く」ことではなく、「意識して作られた身のこなし」というニュアンスが中核にあります。そのため、動作主本人が美しさや品格を演出しようとしている場面、あるいは周囲がその気取った態度を客観的・批評的に眺めている場面で機能します。
漢字表記については、時折「斜なり斜なり」という文字が当てられるケースが見られます。これは体を左右に斜めに揺らしながら進む身振りに由来する当て字であり、本来の日本語の構造としてはひらがな表記が正式です。公文書や新聞の校閲基準においても、ひらがなでの記述が推奨されています。