ゲームの導入に複雑なマニュアル読みは一切不要です。極めて簡潔にまとめられた遊び方の基本手順は、驚くほど直感的に設計されています。
各プレイヤーに手札を2枚ずつ配り、山札を中央に配置したら準備完了です。手番が回ってきたプレイヤーが行うアクションは、たったの2ステップしかありません。
- 山札からカードを1枚引く。
- 手札からカードを1枚選んで場に出し、書かれている指示をそのまま実行する。
カードに書かれた指示こそがこのゲームの支配律です。そこに論理的な整合性や公平性は存在しません。代表的なカード効果の傾向を分類すると、そのカオスぶりが浮き彫りになります。
- 即座の敗北系:「青いものを身につけている人は全員敗北」「指をパチンと鳴らせない人は脱落」など、盤外の身体的特徴や行動をトリガーにした理不尽な脱落。
- 即座の勝利系:「あなたの手番で全員が目をつむっていたら勝利」「バナナと叫んだら即座に勝ち」など、突如としてゲームを終わらせる勝利条件。
- ルール改変・強制ゲーム系:全員でじゃんけんを行い負けた人が脱落するミニゲームの強制や、「今から語尾に『にゃん』をつけないと敗北」といった制約の付与。
- 全員全滅系:誰も勝者が存在しないまま、カード1枚で全員がゲームオーバーになるカタストロフ。
基本セットに収録されているカード枚数は約70〜90枚前後(プロモ含む)で、一度見たカードであっても、出すタイミングや周囲のプレイヤーの所持品・服装次第で全く異なるドラマが生まれます。思考を巡らせる余地を排除し、文字通り「カードの暴走に身を任せる」ことこそが、本作を楽しむ唯一のプレイスタイルです。