商業開発の現場において、同社の空間デザイン思想を最も雄弁に物語るのが二つの商業ブランドだ。地域密着型のショッピングセンター フレスポ(Frespo)は、日常生活に必要な物販・飲食・サービスを効率よく凝縮し、マイカーアクセスの利便性を追求した地域インフラとして確固たる地位を築いてきた。
一方、近年全国各地で熱烈な支持を集めているのが複合商業施設 BRANCH(ブランチ)である。ブランチは単なる「モノを買う場」ではない。「つどう、つながる、ひろがる」をコンセプトに、芝生広場やコミュニティスペースを大胆に配置し、地域住民が憩い、交流する体験型の「コト消費」空間を創出している。緑化事業も自社で手掛ける強みを生かし、環境と共生する居心地の良い空間を提供することで、ECの台頭に対抗するリアル拠点の価値を鮮やかに証明してみせた。