寛一郎さんがドラマ界で一躍脚光を浴びたのは、2019年に放送されたTBS系日曜劇場『グランメゾン東京』でした。彼が演じたのは、木村拓哉さん演じる主人公のフレンチレストランに押しかけ弟子入りする見習い料理人・芹田一徹。料理人としての技術不足に苦悩しながらも、愚直に成長していく等身大の若者像を見事に体現し、視聴者から「あの若手俳優は誰だ?」と大きな話題を呼びました。
さらに役者としての評価を決定づけたのが、2022年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』における公暁(こうぎょう)役です。源頼家の次男として生まれ、父の無念を晴らすべく叔父である実朝を討ち取る運命を背負った青年僧を、狂気と哀愁を滲ませながら演じ切りました。雪の鶴岡八幡宮で繰り広げられた暗殺シーンの鬼気迫る熱演は、SNS上でもトレンドを席巻し、ドラマファンの記憶に深く刻まれています。
単発ドラマや配信作品を含め、寛一郎さんは単なるイケメン枠にとどまらず、物語のキーパーソンとなる複雑な内面を持つ役に抜擢されるケースが極めて多いのが特徴です。