タニシの卵の正体とは?ピンク色の危険性と安全な見分け方・駆除法

タニシの卵の正体とは?ピンク色の危険性と安全な見分け方・駆除法

タニシの卵の正体とは?ピンク色の危険性と安全な見分け方・駆除法の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点でまとめました。

水辺の生き物に親しむ人の間でも広く誤認されていますが、日本に生息するマルタニシやオオタニシ、アクアリウムで重宝されるヒメタニシの稚貝を直接生み出す産卵形態は、巻貝のなかでも極めて特殊な「卵胎生(らんたいせい)」に分類されます。

農林水産省の農業環境技術研究資料や淡水生体研究者の報告によると、メスのタニシは体内の保育嚢(ほいくのう)と呼ばれる器官で卵を受精・孵化させます。母体の中で一定の大きさに成長した稚貝(殻長数ミリ程度)になって初めて、水底へと産み落とされます。つまり、水草の葉裏やコンクリート壁面、水槽のガラス面に「卵の塊」が付着している時点で、それは生物学的にタニシの卵ではないと断定できます。

それにもかかわらず、一般に「タニシの卵」という検索ワードが後を絶たない背景には、外来種であるスクミリンゴガイや、水槽内に混入する雑多なスネール類の産卵行動が混同されて定着してしまったという経緯があります。

山田 真由
著者

山田 真由

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