日本における顔タイプの二極化やアイドル像の変遷を語るうえで、芸能界を長年牽引してきたSMILE-UP.の存在は外せない。数々のスターを輩出する中で、顔立ちは単なる個人の特徴を超え、グループ内のキャラクター分けや売り出し方の戦略として機能してきた。
その中で平成のポップカルチャーを象徴するカリスマとなったのが木村拓哉だ。彼は醤油顔の持つ端正さとソース顔の持つ華やかさを絶妙なバランスで兼ね備え、従来の分類を凌駕する絶対的な存在感を放った。彼の登場以降、男性タレントの美基準は単なる「濃い」「薄い」の二元論から、生き様や雰囲気を纏う多層的な魅力へと進化を遂げることとなった。