ゆるキャラの目が死んでる理由とは?視界の構造と不気味可愛い黄金比

ゆるキャラの目が死んでる理由とは?視界の構造と不気味可愛い黄金比

ゆるキャラの目が死んでる理由とは?視界の構造と不気味可愛い黄金比に関する知りたいポイントをわかりやすくまとめました。今すぐチェックことができます。

構造上の理由だけでなく、あえて「生気を感じさせない目」に設計するデザイン心理学的なアプローチも存在します。ネット上で「ご当地キャラの目が怖い」「闇が深い」と騒がれるキャラクターの多くは、計算されたキモかわキャラクターの特徴を備えています。

動物行動学者コンラート・ローレンツが提唱した「ベビースキーマ(幼児解剖学的特徴)」において、人間は「顔全体に対して目が大きい」「パーツが顔の下半分に集中している」「丸みを帯びた輪郭」に対して本能的な養育行動や可愛らしさを抱きます。一般的なゆるキャラの顔パーツ比率も、縦幅を1とした場合に下部35%〜40%の領域に目・鼻・口を凝縮させる黄金比が多用されます。

ところが、この幼児的な黄金比率の顔立ちに対して「瞳のハイライト(光の反射)」を完全に排除し、真っ黒な点や均一な塗りの楕円を配置すると、脳の認知プロセスに強烈なギャップが生じます。心理学で知られる不気味の谷現象の境界線に意図的に乗せることで、受け手は「無表情で何を考えているか分からない不気味さ」と「無防備な幼児性」を同時に知覚します。このアンビバレントな感情こそが、一度見たら忘れられない中毒性を生み出す源泉です。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。