ドラマでの成功に安住することなく、彼女は映画史に残る過酷な戦場へと飛び込んだ。名匠ジョージ・ミラー監督がメガホンを執った『マッドマックス:フュリオサ』である。ワーナー・ブラザースが総力を挙げたこのプロジェクトで彼女に課されたのは、シャーリーズ・セロンが演じた伝説的戦士の若き日という、あまりに重い重責だった。
砂塵吹き荒れるオーストラリアの荒野、CGに頼らない極限の実写スタント。ポストアポカリプスの過酷な世界を生き抜くため、彼女は台詞を極限まで削ぎ落とし、肉体と表情だけでフュリオサの怒りと哀切を体現した。監督のジョージ・ミラーは「彼女の瞳には何千もの物語が宿っている」と絶賛したが、血と油にまみれながら荒野を疾走するその姿は、従来のハリウッド映画におけるヒロイン像を完全に過去のものへと追いやった。