ソーシャルスタイル診断が広く普及する一方で、現場ではいくつかの危険な誤用やネット上の誤解も見受けられます。正しく使いこなすために知っておくべき3つの盲点を明かします。
① 「あの人はドライビングだから冷たい」というラベリングの罠
診断結果を相手を攻撃・排除する口実にしてしまうケースです。「エミアブルだから優柔不断でリーダーに向かない」「アナリティカルだから融通が利かない」といった固定観念で人を縛るのは、理論の趣旨と正反対です。ソーシャルスタイルは能力の優劣を示すものではなく、あくまで「好む行動の傾向」に過ぎません。
② 環境や役割によってスタイルは変動する
「職場ではドライビングとして厳格に振る舞っているが、家庭やプライベートではエミアブルになる」という人は珍しくありません。人は置かれた立場、役職、相手との力関係によって表出するスタイルを無意識に切り替えています。一度のテスト結果だけで「この人は絶対にこのタイプだ」と決めつけない柔軟性が求められます。
③ ネットの無料診断における「自己評価バイアス」
ソーシャルスタイル4タイプ判定をWeb上の自己診断だけで行う場合、「こうありたい自分(理想像)」を無意識に選んでしまい、周囲から見られている実際の姿と乖離する現象が起きます。本質的な判定を行うには、同僚や部下、上司など第三者からの行動フィードバック(360度評価)を組み合わせることが推奨されます。