ハンディファン機内持ち込みで没収多発?預け入れNgの真相と最新規制

ハンディファン機内持ち込みで没収多発?預け入れNgの真相と最新規制

ハンディファン機内持ち込みで没収多発?預け入れNgの真相と最新規制について知っておくべき 注意点を分かりやすく解説いたします。

ネット上の情報やコミュニティ掲示板には、事実誤認に基づいた危険な情報が散見されます。最も多い誤解が「PSEマークが付いていればスーツケースに入れて預けても良い」という言説です。

これは完全な誤りです。電気用品安全法に基づくPSEマークは、日本国内で安全に販売・流通させるための電気的基準を満たしている証拠に過ぎず、航空法における危険物輸送規制(ICAO-TI / IATA-DGR)とは管轄が異なります。どれほど高品質な大手メーカー製であっても、リチウムイオン二次電池である以上、貨物室への預け入れは一律で禁止されます。

一方で、圧倒的な見落としとなっているのが乾電池式携帯扇風機との違いです。一般的な単3形や単4形のアルカリ乾電池、あるいはマンガン乾電池を使用する携帯扇風機は、リチウム特有の熱暴走リスクが極めて低いため、手荷物持ち込みだけでなく受託手荷物としてスーツケースに預け入れることも可能です。

ただし、乾電池式であっても「移動中の誤作動によるモーター過熱」を防ぐため、電池を本体から抜いてケースに収納しておく配慮が推奨されます。受託手荷物の制限を一切気にせずパッキングしたい旅行者にとって、電源が独立した乾電池駆動モデルは有力な防衛策と言えます。

また、機内へ持ち込む際にもワット時定格量Whの確認方法を心得ておく必要があります。航空機持ち込みの可否基準は「mAh(ミリアンペアアワー)」ではなく「Wh(ワットアワー)」で定義されています。計算式は以下の通りです。

【ワット時定格量(Wh)の計算式】
定格容量(Ah) × 定格電圧(V) = ワット時定格量(Wh)
※mAh表記の場合は「mAh ÷ 1000」でAhに換算。一般的な3.7V/2600mAhのリチウムイオン電池の場合、2.6Ah × 3.7V = 約9.62Whとなります。

一般的なハンディファンは10Wh前後のため、容量基準(100Wh〜160Wh以下)自体は余裕でクリアします。問題は数値の大小ではなく、「製品本体に定格容量や電圧の印字ラベルが鮮明に存在しているか」という点です。印字が擦れて消えていたり、最初から表記がない製品は、保安検査場で測定不能として危険物判定を受けるリスクを背負うことになります。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。