求人サイトで頻繁に見かける「リネン室スタッフ」「ベッドメイク・リネン管理」のアルバイト・パート募集ですが、ネット上の掲示板やSNSでは「リネン室バイトきつい評判」といった言葉が散見されます。現場スタッフの手記や匿名アンケートから見えてくるのは、外見からは想像もつかない肉体労働の実情です。
過酷とされる3大要因:重量・温湿度・スピード
- 想像を絶する重量負荷:納品されるリネン類は圧縮梱包されており、1ケース・1ロールで10〜20kg、それらを積載した大型リネンカートは1台あたり80kgから150kgに達します。これらをエレベーターに乗せ、何往復も病棟や各フロアへ人力で運搬するため、腰痛や手首の痛みを訴える離職者が後を絶ちません。
- 換気が悪く過酷な温度環境:リネン室は建物の構造上、窓のない地下や建物の奥深くに配置されるケースが多く見られます。さらに、工場から仕上がったばかりの布製品は乾燥機の熱気を含んでいることがあり、夏場はエアコンが効きにくく、室温が30℃を超える蒸し風呂状態になる現場も少なくありません。
- 綿埃(リネンくず)とアレルギー:大量の布地を日常的にバサバサと捌くため、空気中には微細な繊維くずが充満します。マスクの着用が義務化されている現場が主流ですが、気管支が弱い人やハウスダストアレルギーを持つ人にとっては厳しい労働環境となり得ます。
一方で「精神的には最も快適」という現場の声も
しかし、過酷な側面ばかりではありません。大手ホテルや総合病院のリネン管理を請け負う現場スタッフの体験手記によると、評価は真っ二つに分かれています。
「確かに夏場のシーツ運びは全身汗だくになるし筋トレ同然。でも、病棟のナースステーションやホテルのフロントのような『対人折衝のストレス』が一切ない。決められた時間までに指示された枚数をきっちり棚に収める作業なので、無駄なおしゃべりをせずモクモクと作業に没頭したい自分にとっては天国のような環境です」(都内総合病院・リネン管理受託スタッフ手記より)
接客ストレスから完全に解放され、一人作業または少人数でのルーティンワークに集中できる点から、定着する人にとっては「人間関係に悩まされない優良な職場」として長く愛されている現実もあります。