パナソニック製など、クエン酸使用が認められている機種において、庫内の白いカルキ汚れを安全かつ劇的に落とすための具体的な手順を解説します。食洗機の水垢や白残りの落とし方において、適当な投入は重大な事故を招きます。以下のステップを厳密に守ってください。
まず把握すべきは、食洗機に入れるクエン酸の量と入れ場所です。使用する分量は大さじ2杯(約20g)が鉄則です。「汚れがひどいから」と大さじ4杯も5杯も投入してはいけません。酸濃度が高くなりすぎ、前述した金属腐食のリスクが急上昇します。また、入れ場所は「洗剤投入口」ではなく、食器をすべて取り出した空の庫内底部(残菜フィルターの周辺)に直接まんべんなく振り入れます。洗剤投入口は運転中盤まで開かない仕様の機種があり、すすぎ工程に酸が残留する恐れがあるためです。
投入後は、食洗機のクエン酸洗浄コースの手順に沿って運転を開始します。「お手入れコース」または「庫内洗浄コース」が搭載されている機種は必ずそのモードを選択してください。専用コースがない場合は、最も水温が高く運転時間が長い「強力コース」や「標準コース(乾燥あり)」を選択します。運転が完了したら必ずドアを開放し、庫内のノズルやヒーター周辺を観察してください。もし酸っぱい刺激臭が残っている場合は、酸成分が十分に排出されていないサインです。間髪を入れずに「スピードコース」などの水洗いモードで空運転をもう1回行い、完全に洗い流すことが機器を長持ちさせる秘訣です。
この工程を丁寧に行うことで、水垢の除去と同時に、密閉空間にこもりがちな生臭さや排水口周りの雑菌繁殖をリセットする食洗機のクエン酸による臭い対策としても極めて高い効果を発揮します。