ベンチプレスで肩が痛い原因とは?怪我を防ぐフォーム改善と治し方

ベンチプレスで肩が痛い原因とは?怪我を防ぐフォーム改善と治し方

ベンチプレスで肩が痛い原因とは?怪我を防ぐフォーム改善と治し方とはどんな影響があるのか? 専門的な分析を簡潔に解説します。

ネット上の掲示板や動画サイトでは、時折「多少の関節痛は筋力強化で乗り越えられる」「重量を扱わないと大胸筋は成長しない」といった根性論が散見されます。しかし、現代のスポーツバイオメカニクスにおいて、これらは完全な誤解であると断言できます。

関節の軟部組織や腱は、筋肉に比べて血流が乏しく、一度損傷すると修復に膨大な時間を要します。痛みを抱えたまま「チーティング(反動)」を使って挙上を続ける行為は、筋繊維を鍛えているのではなく、腱の微小断裂を拡大させているだけに過ぎません。ジム内の視線や自己ベスト更新への執着から無理な重量設定を崩せない「エゴリフティング(見栄のための挙上)」は、結果としてトレーニング人生そのものを強制終了させる最大のリスク要因です。

「大胸筋上部を発達させるには鎖骨に降ろすフォームが合理的」という俗説も危険です。鎖骨付近に降ろすギロチンプレスは、解剖学的に肩関節の水平外転角度が限界を超え、インピンジメントを意図的に誘発する動作にほかなりません。上部を刺激したいのであれば、フラットベンチで無理な軌道を描くのではなく、インクラインベンチを用いて適切な関節角度を確保するのが鉄則です。

清水 千尋
著者

清水 千尋

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。