ネット上の掲示板やSNSで頻繁に議論されるのが、「松戸歯学部は留年率が高いのではないか」「進級判定が厳しすぎる」という噂です。厚生労働省が発表する歯科医師国家試験の合格率データと大学の学修状況から、その実態を客観的に検証します。
厚生労働省の統計によると、近年の歯科医師国家試験における日大松戸の合格率は、新卒合格率で75%〜85%前後、全体合格率で65%〜75%前後を推移しています。これは全国の私立歯科大学の平均水準と同等か、年度によっては上位に食い込む実績です。既卒生を含む全体合格率が押し下げられる傾向は全国共通の課題ですが、新卒現役合格に向けた指導体制は強固に整備されています。
一方で、日本大学松戸歯学部の進級の厳しさが指摘される背景には、文部科学省・厚生労働省による「国家試験合格率の適正化指導」があります。国家試験合格の見込みが立たない学生を安易に卒業させないため、特に3年次から4年次(基礎から臨床への移行期)および5年次から6年次(臨床実習から国試対策期)の関門で厳格な進級判定が行われます。1学年あたり10%〜15%前後の留年者が生じる年度もあり、日頃の小テストや講義出席を疎かにした学生が淘汰される仕組みは事実と言えます。
教員陣による補講やチューター制度、学生同士のスタディグループの活用など、大学側のセーフティネットは機能しており、真面目にカリキュラムをこなしている層にとっては過度に恐れる必要のない構造となっています。