一般的なミントタブレットや人工香料を使用したキャンディは、突き刺すような刺激が先行しがちです。しかし、北海道のハッカ飴に共通しているのは、「刺激の角が取れた、まろやかで奥深い爽快感」です。
この上品な味わいの背景には、オホーツク海に面する北見市を中心としたハッカ産業の歩みがあります。昭和初期、北見地方は世界屈指のハッカ生産地として名を馳せました。その後、安価な輸入合成メントールの台頭で一時は生産規模が縮小したものの、「本物の香りを後世に残したい」という生産者とメーカーの情熱が、現在の高品質なハッカ飴へと結実しています。
北海道ハッカ飴がお土産の定番として愛され続ける理由は、郷愁を誘うレトロなパッケージの魅力だけではありません。ひと粒舐めるだけでスーッと鼻腔を抜け、後味にしつこい甘さを残さない絶妙なバランスが、老若男女を問わず日常使いの愛用品としてリピートされる最大の原動力になっています。