芸能史において一時代を築いた「オセロ」の解散は、多くのファンに衝撃を与えました。2011年頃から表面化した元相方・中島知子の休養や洗脳騒動、所属事務所との契約トラブルを経て、2013年4月にコンビは正式解散を発表しました。
当時、メディアでは二人の不仲説や確執がセンセーショナルに書き立てられました。しかし、当時の報道各社の取材データや松嶋尚美がのちに語った回顧録を検証すると、感情的な対立だけが原因ではなかったことが浮き彫りになります。
解散の核心にあったのは、コンビという枠組みが抱える構造的な疲弊と、互いのキャリア観・生活環境の決定的な乖離です。松嶋尚美は個人事務所を立ち上げて家庭を持ち、仕事の幅を広げていた一方、中島知子は精神的な負担を抱え孤立を深めていました。松嶋尚美は相方を追い詰めることなく、事務所や弁護士を通じた冷静な対応に徹し、最終的に「お互いの将来のためにコンビという看板を下ろす」という苦渋の決断を下しました。
現在、中島知子は九州・大分県を拠点にローカル番組で大復活を遂げ、全国ネットへの復帰も果たすなど目覚ましい活躍を見せています。二人が頻繁に連絡を取り合っているわけではありませんが、互いの再起や活躍を遠くから認め合っており、過度な接近も過度な拒絶もしない成熟した心理的境界線(バウンダリー)が保たれています。