近年の世界的な食材価格の上昇や物流費の変動は、個人経営の飲食店に深刻な打撃を与えた。しかし、安易な値上げや品質の低下に走る選択肢は一切なかった。地元の農家や信頼できる卸業者との長年のネットワークを再構築し、素材の仕入れルートを徹底的に最適化。質を落とさずにコストを抑える工夫を重ねてきた。
スープに使う醤油や豚肉の選定においても、生産者の顔が見える国産素材へのこだわりを貫く。「一口食べれば、コストカットをしたかどうかは客にすぐ伝わる」。妥協を許さない真摯な姿勢が、結果として客との深い信頼関係を維持し、激動の時代においても揺るぎない経営基盤を支えている。