高校野球の歴史を紐解く上で、平成を代表する2人の大投手が巻き起こした旋風は外せない。1998年夏、横浜高校のエース松坂大輔が見せた圧巻のパフォーマンスは、今なおファンの語り草だ。延長17回に及ぶPL学園との死闘を一人で投げ抜き、翌日の準決勝での救援、そして決勝戦でのノーヒットノーラン達成。まさに異次元の怪物ぶりが日本中を魅了した。
それから8年後の2006年、北海道勢初の連覇に挑んだ駒大苫小牧の田中将大と、早稲田実業の斎藤佑樹が繰り広げた投手戦も語り継がれる名勝負だ。延長15回引き分け再試合という極限のドラマは、聖地・阪神甲子園球場に言葉では表せない熱気をもたらした。泥と汗にまみれながら投げ合った球児たちの姿は、時代を超えて人々の胸を打ち続けている。