頻尿に悩む方が陥りがちな最大の誤解が、「トイレに行きたくないから水分を極力摂らない」という過度な水分制限です。これは医学的に極めて危険かつ逆効果な行為です。
体内への水分補給が不足すると、尿が極端に濃縮されます。濃縮された高濃度の尿は膀胱の内壁を強く刺激し、かえって膀胱の異常収縮を引き起こして頻尿を悪化させます。さらに、脱水状態は血栓リスクを高めて脳梗塞や心筋梗塞の引き金となるほか、尿路感染症の発症率を大幅に引き上げます。
成人の1日の適切な水分補給量は、食事から摂取する水分を除き「体重×約20〜25ml(目安として1.2〜1.5リットル程度)」です。一度に大量に飲むのではなく、コップ1杯(150〜200ml)程度をこまめに補給することが推奨されます。ただし、利尿作用の高いカフェイン(緑茶、紅茶、コーヒー)やアルコール、柑橘類・炭酸飲料の過剰摂取は膀胱刺激となるため、午備〜就寝前の摂取を控える配慮が必要です。