現在、国内における超小型馬の取引市場は大きな変革期を迎えている。ブリーダーへの取材によると、成馬の平均取引価格は過去数年で著しく上昇。毛色や血統、血統書の発行有無によって価格帯は大きく変動し、一般的な個体で50万円から150万円、希少な毛色や高度な訓練を受けた個体では200万円を超えるケースも決して珍しくない。
入手ルートに関しても多様化が進む。伝統的な馬主ネットワークや専門牧場を通じた直接購入だけでなく、オンライン上の仲介プラットフォームを経由した取引が一般化した。しかし、購入に当たっては広大な敷地の確保だけでなく、専用飼料の調達ルート、定期的な蹄(ひづめ)の手入れを担う装蹄師の確保、さらにエキゾチックアニマルや大型動物に対応可能な獣医師との連携が欠かせない。安易な気持ちで購入契約を結べば、毎月の維持費や突発的な医療費で想定外の負担を強いられるのが実情である。