アカデミー賞で日本映画が選ばれる理由|歴代受賞の真相と最新潮流

アカデミー賞で日本映画が選ばれる理由|歴代受賞の真相と最新潮流

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ソーシャルメディア上などで頻繁に見られる最大の誤解が、「日本アカデミー賞で最優秀賞を獲った作品が、そのまま米アカデミー賞の日本代表になる」という認識です。両者は理念も選考プロセスもまったくの別物です。

米アカデミー賞の「国際長編映画賞(旧外国語映画賞)」に出品される日本代表作品は、日本映画製作者連盟(映連)が選出する選考委員会によって決定されます。この委員会は映画監督、映画評論家、プロデューサーら少数で構成され、秋口に協議を経て1国につき1本のみを選出します。そのため、日本アカデミー賞で主要賞を独占した大ヒット商業映画が選ばれず、国際映画祭で実績を残した作家性の高い単館系作品が選ばれるケースが多々あります。

また、日本アカデミー賞が国内の大手映画会社(東宝、松竹、東映、KADOKAWAなど)を中心とした業界内の会員投票であるのに対し、米アカデミー賞は世界中の映画人が直接作品を品評する場です。「日本国内で大ヒットした話題作がなぜ米アカデミー賞でスルーされるのか」というネット上の不満の声は、国内興行のロジックとグローバルな映画芸術基準の断絶を理解していないことから生じています。

松本 悠斗
著者

松本 悠斗

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。