AirDropは極めて便利な反面、プライバシー管理を怠ると見知らぬ第三者に個人情報を晒してしまうリスクを孕んでいます。特に注意すべきは「デバイス名に自分のフルネームが含まれているケース」です。
iPhoneを初期設定する際、Apple IDのアカウント情報に基づいて「太郎のiPhone」や「山田花子のiPhone」といった名称が自動で割り振られます。この状態のまま電車内やカフェなどの公共空間でAirDropの受信を許可していると、周囲にいる送信者の端末一覧にあなたの実名がはっきりと表示されてしまいます。
この「本名バレ」を防ぐには、以下の手順でデバイス名を無難なものへ変更してください。
- 「設定」アプリを開き、「一般」をタップ。
- 一番上の「情報」を選択。
- 「名前」の項目をタップし、個人が特定されない名称(例:「iPhone」「MyDevice_15」「User-01」など)に書き換える。
また、かつてiOSでは「すべての人」を常時オンに保つことが可能でしたが、見知らぬ相手から不快な画像を一方的に送りつけられる「AirDrop痴漢」等の迷惑行為が社会問題化した経緯があります。これを受けてAppleは、セキュリティ強化の一環として「すべての人」を10分間限定で自動的に「連絡先のみ」へ戻す仕様へと刷新しました。この制限は不便に感じられることもありますが、意図しないデータ受信やトラッキングからユーザーを守るための重要な防御壁となっています。