春巻きの皮を長時間パリパリに保つためには、具材の水分遮断だけでなく、皮の扱い方と揚げ油の温度管理が欠かせません。オレンジページ等の調理現場データでも強調されている通り、「春巻きの皮は調理の20分ほど前に室温に戻しておくこと」が基本です。冷蔵庫から出した直後の冷たい皮は水分を含んで破れやすく、油に入れた際に均一に膨らまないためです。
家庭で手軽に作れる調理法として定着しているのが、フライパン調理による「揚げない焼き方(揚げ焼き)」です。大量の油を用意して処分する手間を省きつつ、大さじ2〜3杯のサラダ油で皮の表面を焼き上げます。
フライパンで揚げ焼きにする際の最大の秘訣は、「巻き終わりを下にして並べ、低温(中弱火)からじっくり火を入れること」です。急激に強火で加熱すると表面だけが焦げて皮の内部に生っぽさが残り、時間の経過とともに内部の蒸気で皮がしんなりしてしまいます。じっくりと皮の水分を飛ばしながらきつね色に焼き上げ、最後に火を少し強めて油切れを良くすることで、揚げたてはもちろん冷めてもサクサクの歯ごたえが持続します。