江利チエミ『酒場にて』の真相|涙のレコ大と波乱の人生を徹底解剖

江利チエミ『酒場にて』の真相|涙のレコ大と波乱の人生を徹底解剖

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1982年2月13日、江利チエミは港区高輪の自宅マンションで倒れているところを発見され、45歳という若さで帰らぬ人となりました。あまりにも突然の悲報に、当時の一部メディアや世間では「失意の自殺ではないか」「アルコール中毒が原因ではないか」といった根拠のない憶測が飛び交いました。

しかし、検死および法医学的な確定データによる死因の真相は「脳卒中(脳出血)」に伴う吐瀉物の気道閉塞による窒息死です。風邪薬をウイスキーで飲んだことによる急性アルコール中毒の症状が重なり、偶発的な事故が引き起こされたことが正式に確認されています。自殺の意図などは一切なく、過密な地方公演スケジュールと莫大な借金返済による過労が重なっていたことが最大の要因でした。

彼女の死後、元夫である高倉健は毎年の命日に人目を避けてチエミの墓参に訪れ、花を手向け続けていたというエピソードは有名です。遺作となった数々の名曲の中でも、『酒場にて』が放つ切なさは、命を削って歌い続けた彼女の生き様そのものとして、いまも色褪せることがありません。

佐藤 大輔
著者

佐藤 大輔

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