2020年代半ば以降に社会の中心へと参入してきた若い世代にとって、過剰な謙譲語や二重敬語は単に「無駄」というだけでなく、「冷たさ」や「壁」を感じさせる原因にもなっている。
「『承知いたしました』と返されると、どこか他人行儀で冷ややかな印象を受けることがあるんです」と語るのは、大手広告代理店に勤務する入社3年目の社員だ。「もちろん社外のクライアントには気を遣いますが、社内の先輩や上司であれば『了解です!』や『承知しました!』くらいの方が、チームとしての距離感が近く、スムーズに仕事が進みます」。
言葉の正しさよりも、コミュニケーションの心理的安全性やチームの一体感を優先する思考が、若手社員を中心に広がっている。