東口を出てすぐのロータリー周辺に立ち並んでいた喫煙スポットが姿を消したことで、「大宮駅東口はタバコが吸えない街になった」という誤解が急速に広まりました。まずは、なぜ従来の喫煙所が撤去されたのか、その背景と現在の行政方針を紐解きます。
最大の要因は、さいたま市が推進する受動喫煙防止対策と駅前美観の刷新プロジェクトです。さいたま市では「さいたま市路上喫煙及び空き缶等のポイ捨ての防止に関する条例」(平成19年6月1日施行)に基づき、大宮駅周辺を含む市内主要12駅を「路上喫煙禁止区域」に指定しています。条例第17条および施行規則第7条第2項の規定により、禁止区域内で指定場所以外での喫煙を行った違反者に対しては一律2,000円の過料(条例上の上限は3万円)が科される厳格な運用が続いています。
かつて東口の開けた場所に点在していた灰皿は、通行人への煙の拡散やポイ捨てトラブルの頻発、さらには東口駅前広場の再開発計画に伴う動線整理によって順次撤去されました。行政が下した判断は「完全排除」ではなく「動線の分離と閉鎖型・区画型スペースへの機能集約」です。通行量の多い目抜き通りから視界を遮られた区画へと移設されたため、初見の来訪者には「全滅した」と映ってしまったのが噂の真相です。