健康保険を使ってほくろを除去する場合、ほくろ除去保険適用いくら自己負担額になるのかは、診療報酬点数によって厳密に定められています。自己負担割合が3割の方であれば、窓口で支払う合計金額はおよそ8,000円から1万5,000円前後が標準的な皮膚科ほくろ除去費用相場となります。
この金額には、手術費用単体だけでなく、初診・再診料、局所麻酔代、術前の感染症血液検査代、術後の軟膏や保護テープなどの処方箋料、そして極めて重要な悪性腫瘍メラノーマ病理組織検査の費用が含まれています。
診療報酬上の手術点数は、ほくろが存在する部位(露出部=顔・首・肘から先・膝から下/非露出部=胴体・二の腕・太ももなど)と、切除した組織の直径によって段階的に変動します。
- 露出部(顔や首など):直径2cm未満の手術手技料は約1,660点(自己負担3割で約4,980円)。2cm以上4cm未満で約3,670点(約1万1,010円)。
- 非露出部(体幹など):直径2cm未満で約1,280点(自己負担3割で約3,840円)。
- 病理組織顕微鏡検査料:採取した母斑細胞が悪性でないか顕微鏡で調べる費用として約900点〜1,100点(約2,700円〜3,300円)。
「手術だけで5,000円前後と聞いていたのに、会計で1万円を超えて驚いた」という声が聞かれますが、その大半は病理組織検査料と術前検査代が加算されているためです。しかし、この検査を経ることで「切除したほくろが本当に安全な良性腫瘍であったか」の確定診断が得られるため、健康管理の観点から見れば極めて有益な医療行為といえます。