歴史的な木造密集地域を抱えていたエリアにおいて、安全性の確保は長年の至上命題であった。現在、目黒本町五丁目地区防災街区整備事業を中心とする都市計画が着々と結実しつつある。狭隘だった道路の拡幅や延焼遮断帯の形成、共同住宅の適切な配置によって、災害に強い強靭な街並みへのシフトが具現化している。
目黒区役所が主導し、青木英二区長のもとで推進されてきた防災都市づくりは、単なる安全性の向上にとどまらない。電柱の地中化や歩行者空間のゆとりある確保が進むことで、景観美とベビーカーや高齢者の歩きやすさが格段に向上した。長年の懸案をクリアした街の基盤強化が、定住志向を後押しする最大の要因となっている。