この深遠な運命学の歴史を辿ると、古代中国の戦国時代に名を馳せた伝説の軍師・鬼谷子(きこくし)に突き当たる。国家の命運を左右する軍略や帝王学として極秘裏に伝承されてきた思想は、長い年月を経て日本へと伝播した。その難解な秘伝を現代的な学問体系として集大成したのが、不世出の学者・高尾義政文学博士である。
高尾氏は道教の陰陽五行思想をベースに、人間が生まれ持つ干支の組み合わせから運命を幾何学的に読み解く技法を確立した。その集大成として著された『算命学命術原論』は、今なお東洋占星術における最高峰のバイブルとして研究者たちに読み継がれている。単なる吉凶判断を超え、「人間はどう生きるべきか」という実存的な哲学へと昇華させた功績は極めて大きい。