Q1:シンジの右手に付着していた白い液体は、公式設定として精液なのですか?
A1:はい、明確に精液として演出されています。絵コンテや関連資料、当時のスタッフ証言からも、シンジが自慰行為を行った結果としての体液であることが裏付けられています。直接的な性器の描写を避けつつも、手のひらに付着した白濁液を映し出すことで、彼が犯したタブーを生々しく視覚化しています。
Q2:『シン・エヴァンゲリオン劇場版』でこの病室シーンの落とし前はつけられたのですか?
A2:直接的な再現や言及はありませんが、精神的な決着は完全に描かれました。『シン・エヴァ』終盤のマイナス宇宙において、シンジはアスカに対し「僕を好きだと言ってくれて、ありがとう。僕もアスカが好きだったよ」と告げ、他者を都合よく消費する関係から脱却し、互いの自立を認めて別れを告げます。旧劇の病室で露呈した依存と加害の関係性は、四半世紀の時を経て「大人になること」による対等な他者理解として回収されました。
Q3:なぜ庵野監督はテレビ版の最終回をやり直してまでこの過激なシーンを入れたのですか?
A3:テレビ版の結末(シンジの自己肯定)に対して一部の熱狂的ファンから寄せられた「納得いかない」「逃げるな」という激しい反発に対し、庵野監督が「アニメの快楽に逃げ込むオタクの現実逃避」を容赦のない劇薬として突き返すためです。耳障りの良い慰めではなく、醜い現実と痛みを直視させることこそが、当時の庵野監督が考える真の誠実さであり表現の必然性でした。