宮島観光の計画を立てる際、最も多くの人が陥る罠が「ロープウェイに乗れば自動的に弥山山頂へ行ける」という思い込みです。ロープウェイの終着駅である「獅子岩駅」は、弥山山頂の手前にある獅子岩展望台に隣接した場所であり、標高約430メートルに位置しています。実際の弥山山頂(標高535メートル)へ到達するには、そこからさらに片道約30分の本格的な山道を歩かなければなりません。
獅子岩駅から山頂へのルートは一度谷へ下り、そこから急な石段を登り返すハードな山道です。途中には1200年以上燃え続ける霊火で知られる弥山本堂や霊火堂がありますが、足元はゴツゴツとした岩場が続きます。サンダルやヒールのある靴では足を痛めるリスクが極めて高いため、スニーカーなどの歩きやすい靴が必須となります。
また、最終下り便の発車時刻にも厳重な警戒が必要です。夕方の最終便を逃してしまうと、街灯のない漆黒の原生林を徒歩で下山する危険な事態に陥ります。山頂まで往復する場合は、ロープウェイ獅子岩駅に到着してから最低でも往復約1時間30分〜2時間の滞在枠を確保して行動してください。