制作の現場において、締め切りと予算の制約を受けながら最適なビジュアルを探し出す作業は容易ではない。手軽に使えるフリー素材からプロ向けのストックフォトサービスまで、それぞれの特性を理解した使い分けが制作物のクオリティを左右する。
誰もが一度は目にする「いらすとや」は、誰もが直感的に理解できる親しみやすさと圧倒的なバリエーションが強みだ。福祉施設の案内チラシや地域コミュニティの掲示板など、対象読者の年齢層が幅広いシーンにおいて抜群の安心感を発揮する。一方で、シャープな企業ブランディングや洗練されたWebサイトにおいては、トーン&マナーの不一致が起きるケースも少なくない。
デザインの自由度と拡張性を最優先するなら、「Adobe Stock」や「PIXTA」で提供されている高品質なベクターグラフィックスが有力な選択肢となる。拡大縮小しても劣化しないベクターデータ(SVGやEPS形式)であれば、巨大な屋外ポスターから微細なアプリアイコンまで柔軟に対応できる。近年では、一般的な手動用だけでなく電動車椅子や介助用など、細部のメカニズムまで精巧に作り込まれたデータが大幅に拡充された。
ノンデザイナーを中心に急速な普及を見せる「Canva」の素材ライブラリも見逃せない。直感的な操作で配色やレイアウトを瞬時に変更できるフラットデザインやアイソメトリック調のイラストが豊富に揃い、SNSマーケティングやプレゼンテーション資料の作成スピードを飛躍的に高めてくれる。