ボロネーゼとミートソースの最大の違いは、「料理の主役が肉なのか、トマトソースなのか」という点に集約されます。見た目はよく似ていますが、一口食べればその方向性の違いは一目瞭然です。
まず大きな差が出るのが「味付けのベース」です。ボロネーゼは赤ワインをたっぷり使って肉の旨味を凝縮させ、トマトはあくまでコク出しの補助(トマトペーストや少量のピューレ)として使われます。一方、ミートソースはトマトケチャップやデミグラスソース、砂糖などを加え、トマトの爽やかな酸味と子どもから大人まで好まれる甘みを前面に押し出します。
さらに、合わせるパスタの種類にも伝統的な決まり手があります。重厚な肉の旨味を受け止めるボロネーゼには、ソースがしっかり絡む幅広の平打ち麺「タリアテッレ」が定番です。対して、サラリとしたとろみのあるミートソースには、断面が丸い一般的な「スパゲッティ(1.6mm〜1.8mm)」が抜群の相性を誇ります。