映画『ヘルタースケルター』で見せた体当たり演技は、単なる露出にとどまらず、精神と肉体を極限まで削り落とす凄まじい役作りの賜物でした。主人公・りりこは、目玉と爪と髪、耳、性器以外はすべて人工物という全身整形美女であり、美への執着とプレッシャーから精神を病んでいく難役です。
当時の特番インタビューや制作ドキュメンタリーにおいて、沢尻エリカは「りりこという役に魂を乗っ取られていた」と振り返っています。撮影期間中は私生活でも役の精神状態を引きずり、周囲との接触を断ち切るほどの過酷なメンタルコントロールを行っていました。過密な撮影スケジュールと過激なシーンの連続により、撮影終了直後には体調不良で長期静養を余儀なくされるほど、文字通り心身を削って挑んだ現場だったことが報じられています。