一度はマイクを置く決断をした橋幸夫が、なぜ再び歌うことを選んだのか。その決断の裏には、間違いなく妻の後押しがあった。引退後、自宅で過ごす時間が増えた彼に対し、彼女は「まだ歌えるのに、もったいない」と声をかけ続けたという。
喉のトレーニングや体力作りに付き添い、もう一度ステージに立つための環境を整えたのは彼女だ。80代を迎えた今もなお、張りのある歌声を響かせることができるのは、日々の徹底した食事管理と精神的なサポートの賜物である。彼女がいなければ、現在の「歌手・橋幸夫」の復活はなかったかもしれない。