花王のロゴが怖いと言われる真相|歴代月マークの変遷と向きの理由を徹底解剖

花王のロゴが怖いと言われる真相|歴代月マークの変遷と向きの理由を徹底解剖

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花王のロゴ変遷において、最も劇的なターニングポイントとなったのが1943年(昭和18年)の「向きの反転」です。初代から半世紀以上にわたり使われていた「右向きの月」は、なぜ180度反対の「左向きの月」へと改められたのでしょうか。

公式の社史や記録によると、その決定的な理由は「月の満ち欠けに込められた縁起」にありました。天文学的に見ると、右側が弧を描いて輝く右向きの三日月は、満月を過ぎて新月に向かって徐々に細くなっていく「下弦の月(衰退していく月)」を意味します。一方、左側が弧を描く左向きの三日月は、新月から満月に向かって日ごとに大きく満ちていく「上弦の月(発展・成長していく月)」を指します。

創業者の長瀬富郎が1890年に石鹸の品質保証の証として考案した初代マークは、輸入物のパッケージに描かれていた海外デザインをモチーフにしていたため天文学的な意味合いまでは考慮されていませんでした。しかし、会社が規模を拡大し、未来永劫の発展を期する中で「欠けていく月をシンボルにしていては社運に良くない。これから満ちていく月にするべきだ」という強い経営判断が下され、昭和18年に現在の左向きへと正式に変更されたのです。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。