ストレスに弱い人の共通点とは?折れやすい心の真相と科学的克服法

ストレスに弱い人の共通点とは?折れやすい心の真相と科学的克服法

ストレスに弱い人の共通点とは?折れやすい心の真相と科学的克服法について押さえておきたい 理由を分かりやすい構成で解説いたします。

心理学における代表的な枠組みである「ラザルスの認知的評価モデル」が示す通り、人間がストレスを感じるプロセスは二段階に分かれています。第1段階は「その出来事が自分にとって脅威かどうか」の判定、第2段階は「自分にそれを処理するリソース(能力や対処法)があるかどうか」の査定です。平気な顔をしている人は、トラブルに直面した瞬間に「まあ、何とかなるだろう」「上司に相談すれば済む問題だ」と無意識に低脅威・高リソースの判定を下しています。

一方、ストレス耐性が低い状態に陥っている人は、全く同じ出来事に対して「重大な危機だ」「失敗したら居場所がなくなる」と脅威度を過大評価し、「自分には到底解決できない」とリソースを過小評価してしまいます。この認知的査定のズレこそが、メンタルが折れやすくなる最大の原因です。

さらに神経生物学的な背景も見逃せません。感情や不安を司る脳の「扁桃体」の反応性には個人差があり、不安傾向と密接に関わるセロトニントランスポーター遺伝子(5-HTTLPR)において、日本人は不安を感じやすい「S型」の保有率が世界でも極めて高い約80%に達することが各種研究で報告されています。生まれ持った神経系の警戒アラームが鳴りやすい構造の上に、過剰な負荷が重なることで、脳のキャパシティはあっという間に限界値を突破してしまうのです。

山下 哲也
著者

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。