2021年火曜10時ドラマ全4作の軌跡!視聴率と胸キュンの真相の全体像を丁寧に掘り下げてご紹介します。
2021年のドラマシーンを語る上で欠かせないのが、視聴率の数値以上に際立っていた「熱量の高さ」です。ビデオリサーチが公表した関東地区の世帯平均視聴率、そして当時急速に指標としての重みを増していたタイムシフト視聴率やTVerの再生回数において、火10枠は常に民放トップクラスを快走していました。まずは、全4作品の定量的データと作品プロファイルを一覧で総括します。
作品名(放送クール)詳細・数値データ(視聴率・主題歌)一般的な基準・相場(2021年同枠水準)編集部の見解・評価オー!マイ・ボス!恋は別冊で
(1月期・全10話)・期間平均:11.6%
・最高視聴率:13.2%(最終話)
・主題歌:Kis-My-Ft2「Luv Bias」世帯2桁維持が困難視され始めた時期において、全話2桁を完走。『恋つづ』に続く上白石萌音の快進撃。「子犬系男子」像を確立した玉森裕太の演技力と洗練された演出が数字を牽引した。着飾る恋には理由があって
(4月期・全10話)・期間平均:8.0%
・最高視聴率:9.1%(第1話)
・主題歌:星野源「不思議」リアルタイム世帯視聴率こそ1桁にとどまるも、配信再生数で歴代上位。塚原あゆ子演出×新井順子プロデュースの映像美が白眉。コア層(10〜40代)の支持とSNS反響が凄まじかった秀作。プロミス・シンデレラ
(7月期・全10話)・期間平均:7.7%
・最高視聴率:9.6%(最終話)
・主題歌:LiSA「HADASHi NO STEP」東京五輪中継と重なる過酷な編成下で、終盤にかけて右肩上がりに推移。眞栄田郷敦のブレイクを決定づけた作品。二階堂ふみの圧倒的な演技力に支えられ、王道ツンデレの魅力を極限まで引き出した。婚姻届に判を捺しただけですが
(10月期・全10話)・期間平均:10.0%
・最高視聴率:10.7%(最終話)
・主題歌:あいみょん「ハート」安定して2桁前後の世帯視聴率をマークし、同枠の信頼性を盤石にした。坂口健太郎の「こじらせ堅物男子」の破壊力と、清野菜名の持つ健気さが絶妙にマッチ。「不意キュン」という言葉を定着させた。
平均世帯視聴率の観点では、11.6%を叩き出した『ボス恋』が2021年の火10ドラマにおける年間トップに君臨します。しかし、この年の特筆すべき事実は「4作品すべてが最終回で番組最高または最高タイ水準の熱量を記録した」点です。視聴率の推移が中盤以降に落ち込む作品が多いテレビ業界において、終盤に向かって視聴者を惹きつけ続けた構成力の高さが際立ちます。