ネット上の掲示板やSNSでは、毎日のように「明日の予告先発に山本由伸の名前がない」「突然登板日がズレたのはアクシデントではないか」といった真偽不明の憶測が飛び交います。しかし、ここにはメジャーリーグ特有の球団運用と、日本プロ野球(NPB)との構造的なルールの違いが存在します。
NPBと異なる「予告先発公示」のルールと変更の背景
NPBでは原則として前日の午後にリーグ公式から予告先発投手が確定発表されます。一方、MLBにおける「Probable Pitchers(予告先発投手)」は、球団のゲームノートやMLB公式サイトに数日前からリストアップされるものの、法的な拘束力を持つものではありません。首脳陣の戦術的判断、ブルペンの疲弊状況、あるいは天候リスクによるスライド登板によって、試合開始の直前に予告が差し替えられることは日常茶飯事です。
ドジャース首脳陣が敷く「山本由伸の中5日〜中6日」厳守方針
球団関係者の談話や公式会見の変遷を辿ると、デーブ・ロバーツ監督らドジャース首脳陣は、NPB時代に「週1回登板(中6日)」で稼働していた山本由伸投手に対し、メジャー標準の「中4日」を強いる方針を明確に避けています。チームは先発投手を6人体制(6人ローテーション)に拡張したり、移動日(休養日)を巧みに挟み込むことで、登板間隔を可能な限り中5日から中6日に保つ運用を徹底しています。
そのため、週の途中に雨天順延が発生したり移動日が挟まると、予告されていた山本の登板予定日は当初のスケジュールから1〜2日後ろへスライドします。この柔軟な登板管理は怪我や故障の予兆ではなく、シーズン終盤のポストシーズンを見据えた「長期計画に基づく保護プロトコル」であるというのが現場取材における一貫した共通見解です。